女神サラスヴァティーと水の教え
長い台風がやっと過ぎた奄美大島から
こんにちは🌺
先週から私が教えている女神ダンスの
三ヶ月に一度の「発表」の週なので、
(お一人ずつ女神の踊りを披露)
この三ヶ月踊ってきたSarasvati について
シェアさせて頂きたいと思います。
(草場一壽さんの陶彩画)
太古の時代から存在する女神の歴史は長く、
現代を生きる私達にもより良く生きる
ヒントを与えてくれます。
Sarasvati(サラスヴァティー)は日本人
にとって非常に馴染み深い女神で、
神社やお寺でも祀られている市杵島姫命
(いちきしまひめのみこと)
=通称・弁財天、弁天様の原型の女神で
あり、同体とみなされています。
(棟方志功さんの弁財天妃)
仏教の元はヒンドゥー教なので
海の向こうのインドからSarasvatiが
仏教と共に伝わり、
神仏習合で神社とお寺の両方に祀られる
様になったのだと思われます。
インドと日本、どちらも精神性を重んじる
文化なので相性が良いのでしょうか、
七福神の神様もインドからやって来た
神さまが多数いらっしゃいます。
サラスヴァティーはインドの聖なる川、
" 聖河の化身 " の女神です。
自然を神格化する女神信仰は日本の
アニミズム(自然崇拝)と同じ考え方。
インドの友人によると、本当にあった川で
復活させるプロジェクトもあるとか無いとか。
(色々な事が本当なのか良く分からない、
嘘みたいな事が本当にあったり
本当だと思ってた事が実は無かったり。
それもまたインドの魅力ですね、笑!)
川=水の女神なので日本でも水辺に
祀られている事が多く、
日本の場合は海辺の安全を守ってくれる
守り神にもなっています。
日本の三大弁財天の一つと称される厳島神社、
江島神社も海中です。
(江島神社の妙音弁財天、通称裸弁財天)
私が住んでいた湘南エリアや近くの鎌倉も
海辺なので弁財天を祀る神社が多いです。
芸術、知識、音楽、そして水を司る女神
サラスヴァティーの本質はその名前の中に在り、
ひとつは流れを意味する「Saras」と
それを持っている人を意味する「Wati」
=「流れを持つ者」。
音も、知識も、美も、サラサラと淀みなく
川の様に優雅に流れるのを促す女神。
すべてのものには「流れ」が在る。
お水の中にいると力を抜いてその自然な
流れに抗わず、
流れに身を委ねる事の大切さを感じます。
とても好きな言葉、
「上善水の如し」 by 老子
は最高の存在や生き方は水のような
ものだと説いています。
柔軟に自由自在に形を変えて流れるお水。
万物の流れに逆らわず、
澄んだ心のまま水の様に生きてゆけたら
最高です。
インドではアーティストの多くが
サラスヴァティーを信仰していて、
特に弦楽器を弾くミュージシャンは
「サラスヴァティーの様に優雅に魅惑的に
流れる音を奏でられます様に」
と祈願して信仰していたりします。
実際、サラスヴァティーさんは手に
ヴィーナ持っていますし。
(日本の弁財天様は琵琶です)
踊りにもまた流れがあり、
私も踊る時に昔師匠によく言われた言葉、
「Be in the flow, Surrender」
=流れに乗りなさい、委ねなさい
を大切にしています。
即興で踊るのも、その瞬間の生命の流れ
を通すパイプで在る為だと理解。
そして水が教えてくれる流れの大切さは、
人生にも大いに役に立っています。
もうひとつのサラスヴァティーの名前の意味
は、「Swa」=真我、「Sara」=本質。
意識の最も深い内側にある根源の部分です。
これは私の個人的な解釈ですが、
川や海に入ると水は浄化力が強いので
禊がれて不要なものが流れ、
泳いだ後はいつも本質的なシンプルな
自分に還る事ができる氣がします。
あの泳いでスッキリした時の様に
人間が内側の余計なものをすべて流した
時に現れる透明な川の様にキラキラとした
輝きが私達の本質であり、
すべての命と繋がっている源なのかな。
女神はそれぞれ私達の内側に在るもの。
神話と同じく、それぞれの解釈で自分の中の
真実を踊ることが正解なのだと思います。
今宵はレッスンに通ってくれている
女性達のそれぞれのサラスヴァティー
を見れるのが楽しみです✨
力を抜いて、流れを信頼すること。
吐く息は、水のエネルギー。
この2つを忘れなければ、その人の本質が
キラキラと輝く素敵なサラスヴァティーが
自然に現れるはず!
女神オタクの長文、最後まで読んでくださり
どうもありがとうございました🙏
どうか皆様が流れる水のような善き1日を
過ごせます様に✨
女神の島より、愛を込めて。
Love & Light,
Yasmine🦭